【社員インタビュー vol.3】製造管理本部・本部長 -星野 雄司-

– 32年間トヨタで培った知識と技術を、可能な限りVFRで発揮し、次世代に繋げていきたい –

こんにちは。VFR広報の村中です。
本日は、社員インタビュー vol.3ということで、VFRを新たなるステージへ押し上げる立役者「ドローン製造管理担当の星野本部長 」にインタビューして参りました!

VFRは、2030年に世界一のドローンメーカーを目指し、「日本初の*レベル4機体*(ドローン)」の認証を取ることを目標としています。
その目標達成のために、今VFRが力を入れないといけないことは?
 元トヨタ自動車生産技術部出身の星野本部長に聞いてみました。

【社員インタビュー vol.3 】
  ー製造管理本部・本部長 -星野 雄司(ほしの ゆうじ)
profileー
32年間、トヨタ自動車で*生産技術*を担当。
 入社10年目で、自動車の発祥の地であるヨーロッパへ海外赴任(トヨタ・欧州本社)。 58歳の時にこれまでの経験を活かし、”ドローン事業”に転身することを決意し、VFRへ。 星野本部長の役割を一言で表すと「影の立役者」。ドローン製造をリードし、タクト(指揮者)的な存在として活躍されています。

レベル4機体とは
国土交通大臣が、無人航空機(設計・製造過程・現状)について定めている機体認証制度にて、第三者上空での補助者なし目視外飛行(レベル4飛行)を実施するための厳しい審査「第一種(レベル4相当)」の認証を得た機体のこと。

生産技術とは
工場の生産ライン・生産設備をすべて設計・製作し、製造部に提供する重要な役割。


憧れのヨーロッパへの海外赴任。トヨタで学んだ安全思想(品質基準)と異文化体験とは?

|VFRでは製造管理を任されている星野さんですが、いつ頃から”ものづくり(製造業)”に興味があったのですか?

 僕は、小学生の頃から「自動車を作りたい」と思っていました。最初からトヨタで働きたいという明確な目標を持っていたわけではありませんが、大学院に進学する時点ではトヨタへの就職を目指して、大学で「高分子工学(プラスチック)」を専門に学んでいました。


|子供の頃の夢を本当に実現させたんですね!トヨタでは、「生産技術部」一筋だったと伺っていますが、当時からこちらの部署への配属を希望されていたのですか?

 
実は最初は、「技術部(設計・開発)」を希望していました。でも、結果的に「生産技術部」に配属されて本当に良かったと思っています。 自動車には、プラスチックが使われた部品がたくさん使用されており、僕が配属された部署は、この「高分子工学(プラスチック)」の知識を存分に活かせる環境が整っていました。あとは、ずっと目標だった「海外で働きたい」という夢が叶ったことも、良かったことの一つです。当時、海外赴任できるのは係長以上の管理職の人がほとんどだったので、実現したのは入社10年目の33歳の時でしたが、自動車の発祥の地であるヨーロッパの欧州本社への赴任することが出来て、とても貴重な経験を得ることが出来ました。


|トヨタ・欧州本社(海外赴任)を希望されたのはなぜですか?

 自動車の技術は、今も昔もヨーロッパが一番なんです。ヨーロッパの人たちが馬車で移動していた頃、日本は走って移動(飛脚)していました。つまり約100年くらいの遅れがあるんですね。また、環境が車を作る部分が大きく、欧州にはアウトバーンを200Kmで走れたりする土地の利があります。いち早く環境問題に取り組んでいる地域でもありますので、自動車の最先端の技術を持っているヨーロッパで色々学びたいと思い、海外赴任を希望しました。

|憧れのヨーロッパに実際に行ってみて、どうでしたか?

 
想像以上に大変でした。仕事のスタンス(世界観)が日本とは全く異なっている中で、トヨタの品質基準をクリアした部品を納品してくれるようにメーカーへ理解を求めることは、かなり困難なことでした。例えで言うと、日本人は故障に関してはすごく敏感に反応しますよね。でも海外の人たちは、「故障するのは当たり前」「壊れたら直せばいいよね」と考えています。このギャップを埋めるためには、現地の部品メーカーに協力を求めるだけはでなく、『一緒に汗水を流してモノを作る』という理解活動しかありません。そうやって、トヨタの安全思想(品質基準)を確立していきました。

58歳でVFRへ。次世代に繋げていきたい知識と技術

|超大手自動車メーカーで働いていた星野さんがVFRを知ったきっかけと、ジョインを決めた理由を教えてください

 
VFRを知ったきっかけは、とある投資会社にVFRを紹介されたからです。そこで、今の代表である湯浅さんとお話して、コンサル契約を組むことになりました。ジョインを決めた理由は、やはりVAIOの子会社ということにすごく魅力を感じたからですね。一時期は、VAIOのPCを使用したこともあり、個人的にソニーを尊敬していたので、その元ソニーのメンバーと一緒に仕事ができるということに非常に興味が湧きました。

|トヨタ時代と今、働く環境やご自身のマインドが変わったなと感じることはありますか?

 ベンチャーなので抱えるタスクは幅広いですが、VFRでの役割とトヨタで32年間やってきたことは、通ずるものがあるし立場的には同じです。 ただし、働くマインドはかなり変わったと思います。僕には、トヨタの第一線で仕事をしてきたという確かな感触があります。32年間もの人生を自動車に捧げてきたからこそ、今は焦らずに新産業(ドローン)を育てて、次世代に繋げていこうと俯瞰して働くことが出来ています。 10年後よりも、目の前の1年、1年を大切にして働くようにしています。


| 製造の観点から、今のVFRの課題は何だと思いますか?

 課題と言いますか、車の開発と比較して遅れていると感じるのはやはり「デジタル化」ですね。 開発に「デジタル化」を取り入れると、開発にかかるコストと時間が大幅にカットできるのです。自動車の場合、まず試作車を作るところから始まり、そこから「実際に作れるのか」「量産できるのか」を検証してから次に開発に進みます。これをデジタル化せずにやろうと思うと、試作車は数億円莫大のお金が飛んでいき、開発も大体2年以上かかってしまいます。それが2000年頃から、シミュレーション(仮想空間内)で試作車の検証が出来るようになりました。もちろん、あくまで仮想空間なので、試作をゼロにはできないし、思い通りにいかないこともありますが、開発の無駄や効率性を考えたときに、ドローン業界でも「デジタル化」を早く導入していきたいと思います。


|開発のデジタル化(デジタル試作機)って最新技術だと思っていたのですが、トヨタでは20年前から実施されていたのですね、、(笑)

 実は、このドローン開発のデジタル化については、僕が入社前に、湯浅社長とお酒の席でお話したことがあるんです。現在VFRで進めているブロックチェーンを活用した顧客向けの品質管理手法は、広い意味でデジタル化の最新技術に間違いないですが、僕が思い描いている「開発のデジタル化」では、既存の技術がベースとなって新しい形のデジタル化が生まれていると考えています。まだ正式に発表されている訳ではないので、ここでの発言は控えさせて頂きますが、これからVFRがやろうとしている新しいデジタル化は非常に面白いと思いますよ。


|星野さんが考える、VFR2030年に世界一のドローンメーカーになるために必要なこととは?

 まずは日本で「レベル4機体(ドローン)」の認証を取りに行くことが求められていて、「開発のデジタル化」を一日でも早く導入すること、部品1つ1つに拘った「VFR品質基準」を設けることが重要だと考えています。開発のデジタル化では、何回も失敗(事故)を起こすことでコンピューターが学習して、賢くなります。そうして賢くなった状態から、開発フェーズに持っていくのとゼロから開発するのは明らかな差が出てきます。僕にできることとしては、32年間のトヨタで培った知識と技術を、可能な限りVFR(ドローン開発)で発揮し、次世代に繋げていきたいと考えています。


|ありがとうございます!聞く限りでもかなりやることが多くお忙しそうな印象ですが、きちんとお休みは取れていますか、、?

 
スポーツ観戦や家族旅行が好きで、よく行っていますよ。若い頃は、有給休暇を取りにくかったし、夜中1時までの残業や休日出勤が普通にあった。若い時は無理がききますが、シニアはそういう訳にはいきません。今はONとOFFはしっかり分けることを心がけています。あとは、誰かと食事をすることも好きです!じゃないと、病気になっちゃいますしね。(笑)

|では、最後に。これからどんな方と一緒に働きたいですか?

 やはり、製造業は「素直なこと」が重要だし、必要だと思います。お客様の声にしっかり耳を傾けて、それをすぐに行動し、改善しないといけない。例えば、前職での経験で例えると、自分の役割は現場(製造部)の人間が、きちんと製造・量産できる設計になっているかを技術部(設計者)と相談する立場でした。現場の声に対して、「これなら作れそうですか?」と寄り添う設計者と、「そのまま作れませんか?」と押し通す設計者。自分はいつでも前者の設計者と仕事がしたいと考えていました。年齢は関係なく、他人の声に耳を傾けることができる「素直なひと」がVFRに集まってくれると、数年後は凄いカンパニーになると思います。ありがとうございました。

VFRでは、これらを繋いでくださる次世代の人材(ベテラン人材・歓迎)を本気で募集しています。 ぜひ、一緒に世界一信頼されるドローンメーカーを目指しましょう!!
最後までご覧いただきありがとうございました。