鹿島地方事務組合消防本部様でAutel「EVO Max」の飛行デモ会を開催いたしました

2024/6/5午後、鹿島地方事務組合消防本部様の敷地内にて、Autel Robotics社の最新機体「EVO Max」の飛行デモ会を行いました。

鹿島地方事務組合消防本部様はドローン未導入とのことで、まずは座学にて消防現場におけるドローンの活用事例をご紹介いたしました。ドローンを導入することで、災害現場の情報収集や、火災の原因調査(延焼方向確認など)、山間部など人が立ち入るのが困難な場所での救助・捜索活動など、これまで人力では困難だった対応を、迅速・安全に行うことが可能となります。

EVO Max

EVO Maxは、去年秋に日本での販売が開始された最新機体で、これまでの高性能ドローンに搭載されていた使用頻度の低い機能を撤廃し、本当に必要な機能のみを搭載した、非常に使いやすい機体です。世界でもトップレベルの性能と言われています。

AI認知で人物を認識するデモ

アメリカ某州の消防・警察などに配備された導入実績が多数あるEVO Maxには、熱源や人・車を識別して追跡とデータ収集業務を実行するAI認知や、赤外線カメラの等温線を火災時の温度に合わせられる火災モードなど、消防隊員が現場で必要とする機能のほとんどが標準で付いています。

 これまでは安全上、このクラスの産業用ドローンは木の上でしか飛ばせませんでしたが、「ミリ波レーダー」という1.27センチ以上の物体を検知して自動で回避するシステムをいち早く搭載した機体なので、木々の間を縫うような運用でも安全してご使用いただけます。

広場真上を飛んでいるドローンから確認できる周辺の情報

EVO Maxは、高度なセンサーを搭載しているので非GPS環境でのナビゲートもでき、赤外線カメラによる温度検知によって暗闇でも問題なく飛ぶことが可能です。

静止画での画質は8K、10倍光学ズーム、最大160倍ハイブリッドズームをサポートしており、消防での活用はもちろん、警備や測量にも力を発揮する機体です。

バッテリー1本で40分程度飛行可能で、防水や防塵の耐性レベルを示すIP規格は45と、ホースの水をかけても問題なく飛べる数値。映像伝送距離もMAX40km(※日本国内では最大6km)となっています。

自動飛行のルート計画。パイロットの操縦無しでこのライン上を自動で飛び、指定した枚数分の撮影を行って戻ってきます

自動飛行にて調査範囲内の上空を撮影し、取得した画像データをPIX4Dなどのソフトウェアで読み込むことで、対象物同士の距離を測りたい時・被災面積を計測したい時に便利なオルソ画像化*や、細部を立体的に確認可能な3次元点群データ化などが可能です。
*オルソ画像=地理情報システム(GIS)などにおいて、画像上で位置や面積、距離などを正確に計測することが可能。地図データなどと重ね合わせて利用することができる地理空間情報。

PIX4Dmaticで作成した3次元点群データ

最後に隊員の方に感想を伺ったところ、「想像よりもかなり性能が良くてできることも多く、驚きました」と、嬉しいお声をいただきました。

 VFRは、機体を販売することよりも、アフターサービスに力を入れている会社です。

消防様に限らず、どこへ営業に伺ってもアフターサービスで困っているお客様が本当に多くいらっしゃり、その問題を解決したいという思いで専用ダイヤルも設置いたしました。

購入後にお困りのことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。